COVID-19によって私たちの生活習慣や経済状況は、大きく変化しています。一方、20世紀型の経済モデルや都市開発、働き方などが持続可能ではないとの指摘は以前からなされていました。今、私たちは重要な転換点に直面しています。
従来からの地球環境の課題に加え、今回の経験により世界中で認識されたことは、個人やコミュニティのウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に良好であること)をはじめ、インフラ施設に限らない地域全体のレジリエンス、そして持続可能なビジネスモデルの必要性ではないでしょうか。
また、 COVID-19によって人間社会の活動が停滞した2020年3月以降を一年前と比較しても、CO2の排出量は多少減ったものの、温暖化を食い止めるには十分ではありません。
新しい時代において、私たちの心身ともに豊かな「生活の質:Quality of Life」を基調とした「経済と地球環境の持続可能性」の展望はいかにあるべきでしょうか。
今年のGBJシンポジウムはオンライン開催とし、各方面の専門家の方々をお招きして、分野を超えたディスカッションからこの課題の方向性を探っていきます。
14:30- |
オープニング「GBJよりごあいさつ」 |
14:40- |
第1部 登壇者ショートプレゼンテーション「都市のGREAT RESET -
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15:45- |
メッセージビデオ紹介Mahesh Ramanujam マヘシュ・ラマヌジャム USGBC GBCI President & CEO
Jing Wang ジン・ワン USGBC North Asia Director |
16:00- |
第2部 パネルディスカッション「新時代のクオリティオブライフを支える街と建築」蛭間 芳樹 都市災害軽減工学 / ㈱日本政策投資銀行(DBJ)調査役 花里 真道 都市における公衆衛生学 / 千葉大学准教授 諸富 徹 環境経済学 / 京都大学大学院教授 モデレータ 永積 紀子 GBJ理事 株式会社 ヴォンエルフ |
17:00- |
クロージング |
17:10- |
アフタートーク(17:30終了予定) |
*シンポジウム、セミナー共、LEED AP, WELL AP 保有者のための CE Hour認定
花里 真道
都市における公衆衛生学 / 千葉大学准教授
2002年千葉大学工学部デザイン工学科卒業後、同大学大学院工学研究科修士課程修了。株式会社栗生総合計画事務所を経て、千葉大学予防医学センター技術補佐員。特任助教、特任准教授、工学部建築学科非常勤講師を経て2013年12月より現職。博士(工学)。
専門は、建築設計・計画、公衆衛生。健康な都市・建築について設計・研究活動をしています。
諸富 徹
環境経済学 / 京都大学教授
1968年大阪生まれ。1998年京都大学大学院経済学研究科修了後、『環境税の理論と実際』(有斐閣,2000年,第2回NIRA大来政策研究賞ほか受賞)をはじめ、一貫して環境経済学の観点から気候変動政策の設計で研究活動・政策形成に携わる。
『環境』(岩波書店,2003年)で展開した持続可能性概念にもとづいて、人口減少時代の都市を「成熟型都市経営」の視点から考察した『人口減少時代の都市』(中公新書,2018年)を刊行。最近では『資本主義の新しい形』(岩波書店,2020年)で示した「資本主義の非物質化」がパンデミックで加速するとの視点から、生産や生活、そして都市・地域のニューノーマルを考察している。
政府税制調査会委員、環境省中央環境審議会委員、東京都税制調査会委員などを務める。
蛭間 芳樹
都市災害軽減工学 / ㈱日本政策投資銀行(DBJ)調査役 産業調査部 兼 インダストリー本部 兼 サステナビリティ企画部
2011年、世界に先駆けて防災・BCM・レジリエンスの視点からの格付融資システム「DBJ BCM格付」を開発、運用し約600社への認証を実施した。世界経済フォーラム「ヤング・グローバル・リーダー2015」兼「グローバル・リスク研究」パートナー。ホームレス・ワールドカップ日本代表「野武士ジャパン」監督も務める。
1983年生まれ、埼玉県出身、2009年東京大学大学院工学系研究科社会基盤学修了。東京大学生産技術研究所都市基盤安全工学国際研究センター協力研究員。
蛭間 芳樹
都市災害軽減工学 / ㈱日本政策投資銀行(DBJ)調査役 産業調査部 兼 インダストリー本部 兼 サステナビリティ企画部
2011年、世界に先駆けて防災・BCM・レジリエンスの視点からの格付融資システム「DBJ BCM格付」を開発、運用し約600社への認証を実施した。世界経済フォーラム「ヤング・グローバル・リーダー2015」兼「グローバル・リスク研究」パートナー。ホームレス・ワールドカップ日本代表「野武士ジャパン」監督も務める。
1983年生まれ、埼玉県出身、2009年東京大学大学院工学系研究科社会基盤学修了。東京大学生産技術研究所都市基盤安全工学国際研究センター協力研究員。
花里 真道
都市における公衆衛生学 / 千葉大学准教授
2002年千葉大学工学部デザイン工学科卒業後、同大学大学院工学研究科修士課程修了。株式会社栗生総合計画事務所を経て、千葉大学予防医学センター技術補佐員。特任助教、特任准教授、工学部建築学科非常勤講師を経て2013年12月より現職。博士(工学)。
専門は、建築設計・計画、公衆衛生。健康な都市・建築について設計・研究活動をしています。
諸富 徹
環境経済学 / 京都大学教授
1968年大阪生まれ。1998年京都大学大学院経済学研究科修了後、『環境税の理論と実際』(有斐閣,2000年,第2回NIRA大来政策研究賞ほか受賞)をはじめ、一貫して環境経済学の観点から気候変動政策の設計で研究活動・政策形成に携わる。
『環境』(岩波書店,2003年)で展開した持続可能性概念にもとづいて、人口減少時代の都市を「成熟型都市経営」の視点から考察した『人口減少時代の都市』(中公新書,2018年)を刊行。最近では『資本主義の新しい形』(岩波書店,2020年)で示した「資本主義の非物質化」がパンデミックで加速するとの視点から、生産や生活、そして都市・地域のニューノーマルを考察している。
政府税制調査会委員、環境省中央環境審議会委員、東京都税制調査会委員などを務める。